Uwadana

船縁を作る一番上の舷側版のことをウワダナ(上棚)と呼びます。この伝馬船は舷側板二枚でできているので、カジキのすぐ上にウワダナがつくことになります。ウワダナも木を曲げて作りますが、カジキに比べると曲がりも緩く、ひねりも少ないので板を直接船体にあわせて曲げつけることになります。カジキに比べると作業は簡単そうですが、二対の船梁が間に通る構造になっているのできわめて正確な位置に取り付けなければなりません。ミヨシの溝にきちんと合わさるように型板を使って船首の部分を切りそろえ、あとは直接船体の上であわせていきます。この部分も湾曲しているので一枚の木では足りない部分をあわせて作る事になります。瀬戸内博物館の織野さんが毎日やってきて、資料を見せてくださったり、もう入手不可能な釘を集めてくださったりしています。この日は自らスリノコをとって合わせ目を引く感触を試していました。